第16回日独経済フォーラム

ハノーバーメッセは、産業変革をめぐる様々なテクノロジーに関する最も重要な国際的プラットフォームです。会場来場者は約66,400人、デジタル来場者は約15,000人を占め、幅広い業界、企業の経営管理部、国際的な聴衆が特徴となっています。今回で16回目を迎える「日独経済フォーラム」は、2023年もハノーバーメッセの一部として開催される予定です。今年は初めて、私たち日独産業協会がイベントパートナーとしてフォーラムに携わることとなりました。

日本とドイツは、それぞれ2050年と2045年までにカーボンニュートラルを達成し、資源の有効活用と持続可能な生産方式への取り組みを含む17の持続可能な開発目標（SDGs）を実施することを公約しています。

産業界は、全世界の温室効果ガス排出量の約30％を占めており、すべての企業が二酸化炭素排出量を削減する責任を負っています。しかし、カーボンニュートラルで持続可能な生産に切り替えることは、特にエネルギー多消費型産業（鉄鋼、セメント、化学）にとって大きな課題となっています。この実現には大量のグリーン電力とカーボンフリーのプロセス熱が必要であるものの、ウクライナ危機による現在のエネルギー危機により、益々困難になっています。また、材料、水、熱の資源循環の輪を閉じ、資源を効率的に使う必要があります。

日本やドイツの企業は、どのような戦略で持続可能かつカーボンニュートラルな生産に転換しているのでしょうか。工場にグリーン電力やプロセス熱を供給するための技術にはどのようなものがあるのでしょうか。また、この観点から重要となる政治的枠組み条件は何でしょうか。

ハノーバーメッセで開催される第16回日独ビジネスフォーラムでは、日独の産業界と政界の専門家がこれらの問題を議論します。

プログラム

12:30　ウェルカムコーヒー

13:00　オープニング＆司会
ヨハンナ・シリング エコス 代表取締役
アンネ・ポムゼル 日独産業協会（DJW）事務局長

13:05　挨拶（ビデオ）
ロバート・ハーベック 連邦経済・気候保護省大臣

13:10　挨拶（ビデオ）
中谷真一 経済産業副大臣

13:15　基調講演「産業部門における脱炭素化のためのオプション - キーテクノロジーとしての持続可能な高温プロセス熱」
ゲクセル・エズイラシ ドイツ航空宇宙センター（DLR）低炭素型産業プロセス研究所 高温ヒートポンプ・プロジェクトマネージャー

13:30　DXとGXの連携によるカーボンニュートラルの推進
ステファン・クナウフ 三菱電機ヨーロッパ 産業オートメーションシステム中欧事業部長

13:45　インダストリー4.0を活用した物流におけるネットゼロの取り組み
鴻池忠嗣 鴻池運輸株式会社 専務取締役

14:00　トークセッション：重なる危機下におけるドイツと日本における工業生産の課題
カーステン・ロレ ドイツ産業連盟（BDI）エネルギー・気候政策部長 / 日独エネルギー変革評議会委員
鬼塚浩平 東芝欧州社ブリストル研究所 副所長

14:20　危機下における持続可能なエネルギー供給の構築 ― 産業のための技術とソリューション
ボリス・リゴー シーメンスエナジー・グローバル 熱回収ソリューション ビジネスオーナー

14:35　インテリジェントで持続可能な製造のあり方
ニコ・ダール / アンドレアス・クエック SAP社 グローバルインダストリー事業部産業用製造業担当ソリューションマネージャー

14:50　スタートアップ・ピッチ
「eve auto Move goods with Self-driving EV」
中山裕介 株式会社イヴ オートノミー 取締役COO

「カーボンリムーバルで熱移動を加速」
フロリン・ミラ Novocarbo 社 事業開発責任者

15:00　パネルディスカッション：重なる危機下における日独産業界の生産確保戦略
ハーゲン・ホイバッハ　SAP SE　自動車産業事業部長　グローバルバイスプレジデント
トーマス・ガンブケ グリーン・ビジネス・ダイアローグ社団（GWD）第一会長
馬場丈典 三菱電機 FA ‐ 欧州開発センター リサーチマネージャー

15:40　終わりに
ヨハンナ・シリング エコス 代表取締役
アンネ・ポムゼル 日独産業協会（DJW）事務局長

15:45　ネットワーキング

登壇企業

（アルファベット順に掲載）

• 鴻池運輸
• 三菱電機ヨーロッパ
• SAP
• Siemens Energy

主催

• ドイツ・メッセ
• ECOS Consult GmbH
• 日独産業協会（DJW）

使用言語

日独同時通訳

参加費ならびにお申込み（オンライン・リアル会場参加）

(a) すでにメッセ展示会入場券を購入された方は、同入場券にてビジネスフォーラムへの参加も可能ですので、フォーラムへの参加に係る追加費用はありません。 

(b) 上記緑色の登録ボタンを使ってフォーラムに登録すると、ドイツメッセAGからウェブリンクが届き、そこから見本市チケット、つまり無料のビジネスフォーラム参加券を入手することができます。このチケットで、メッセ展示会場への直接アクセスと、デジタルイベントへのログインが可能になります。 

登録時に入力されたEメールアドレスは、お客様の「唯一の身分証」となるため、各Eメールアドレスから取得できるチケットは1枚のみに限定されます。同僚の方々の分など、複数のチケット申込みをご希望の場合は、登録時に各々別のEメールアドレスにてお申込みください。

Impressions Wirtschaftsforum (Hannover, 17.04.2023)