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DJWシンポジウム

水素エネルギー社会―ビジョンは現実となり得るか?日独における萌芽」

日本とドイツは気候変動対策として、2050年を目処に、温室効果ガス排出量の大幅削減を目標に定めました。石炭、石油、ガスに代わるエネルギー源は何か、未来のエネルギーのベストミックスはどうあるべきか。目標達成へ向け両国は、重大かつ広範に影響を及ぼす決断を迫られています。

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2017-10-02, 16:00 - 20:00 ()

日本工業倶楽部
〒100-0005 東京都
千代田区丸の内1-4-6

 エネルギー転換が自動車業界に与える影響は特に顕著です。ドイツのエネルギー政策では、エレクトロモビリティとその普及に不可欠なインフラ設備の構築に重点が置かれています。しかしながら、蓄電池の重量や価格、必要となる原料の不足、充電時間の長さや航続距離の短さなど、電気自動車に用いられるバッテリー技術の限界が露見しています。そこでもう一つの選択肢となるのが、航続距離がより長く、充電が不要、水素の充填に要する時間も短いなどの強みを持つ水素エネルギーを用いた燃料電池自動車です。

 またドイツで取り組みが進む、「Power-to-Gas」と呼ばれる応用技術は、需要を上回り生産された余剰再生可能エネルギーを水素に変換し貯蔵、エネルギーを大量に消費するセクター(発電、熱利用、運輸など)への電力供給を可能とします。同技術により、これまで課題とされてきたグリーン・エネルギーの貯蔵や輸送の問題が解決され得ることから、エネルギー転換政策の鍵を握るコンセプトであるとの認識が高まっています。

 日本にとっても、輸入化石燃料への依存からの脱却は国益となりましょう。原子力発電への依存度を下げるための代替エネルギー源の開発と実用化も急がれています。安倍晋三首相は既に、水素エネルギーをエネルギーの安全保障と温暖化対策の「切り札」と捉え、二酸化炭素を排出しない「水素エネルギー社会」構築の推進を表明しています。

 果たして「水素エネルギー社会」ビジョンは実現するのか。そして日独間の協力の可能性はあり得るのか。産官学の代表者が議論を行います。

講演者/パネリスト

  • Dr. 中鉢良治 国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)理事長
  • Dr. ローレンツ・グランラート サンファイア有限会社・駐日セールス・オフィス代表
  • ゲオルグ・ロエル 株式会社エヌ・アール・ダブリュージャパン代表取締役社長
  • Dr. 竹中克 旭化成株式会社 クリーンエネルギープロジェクト長
  • ヴォルフガング・ティーフェンゼー チューリンゲン州経済・科学・デジタル社会大臣
  • Dr. ハンス・カール・フォン・ヴェアテルン 駐日ドイツ連邦共和国大使
  • ゲアハルト・ヴィースホイ 日独産業協会(DJW)理事長

総括

東京シンポジウムの様子をショートビデオにまとめましたので、ぜひご覧ください。
また、DJW常任理事・事務局長ユリア・ミュンヒによる、日独における水素エネルギー社会の可能性に関する寄稿もどうぞご一読ください。

Impressions DJW Symposium (Tokyo, 02.10.2017)

Speakers DJW Symposium Tokyo, 02.10.2017. © DJW Speakers DJW Symposium Tokyo, 02.10.2017. © DJW
The Industry Club of Japan
(© DJW) The Industry Club of Japan (© DJW)

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