「都市の将来：陸路・空・地下に及ぶインテリジェントな運搬手段」

毎年開催されるDJWシンポジウムは我々の年間イベントにおけるもっとも重要なハイライトと言える存在です。各シンポジウムでは、日独両国が相互に関心を持ち、経済的・政治的な関連が高く、話題性のあるテーマを内容として選んでいます。異業種間、および国境を越えた交流を行い、日独両国の更なる連携の可能性を探り、様々な視点から我々の未来を構築していく可能性に焦点を当てることを目的としています。

各シンポジウムでは、日独双方から当該テーマに係る専門家を招き、ご参加の皆様を交えて質疑応答を含めた議論を行います。例えば、2018年はAI（人工知能）、2019年は人口動態の変化、2020年と2021年は世界の地政学的課題、2022年は航空宇宙産業をテーマとしました。2023年はスマートシティに光を当てたいと考えました。特に、陸上、地下、空中を結ぶ包括的、かつデジタル、インテリジェントな交通ルートに焦点を当てています。

概要

これからの都市には、住環境そのものの変化、革新的な技術の発展と中でも日常生活に関わるテクノロジーに相応する受入れ体制の構築、住民が要望する生活環境への対応、人口構成の変化に起因する問題等、絶え間なく変化する社会状況に応じて様々な課題に取り組むことが必要とされています。その過程で、高齢化、車中心の都市、供給・配送ルートの集中、大気汚染といった必然的問題に問題に向き合い、解決策を未来の都市概念に組み込むことが既に求められているといえます。

未来の都市整備には、交通量や駐車場の有無などのデータ収集、大気汚染の監視、代替配送路の明示など、陸と空の可能性を効果的に連携・駆使したセンサー技術が大きな役割を担っています。実際には、データを加工・結合させ、わかりやすく可視化することが求められ、また様々なレベルの交通・運搬手段の多面的相互接続性が重要となります。しかし、おそらく最大の課題は、ありとあらゆる様々な要望を持つ人々を巻き込んで都市計画を構築していくことかもしれません。

今年のDJWシンポジウムでは、未来の都市をよりデジタル、かつ包括的に、より住みやすくするためのアイデアやアプローチを考えていきたいと思います。日独双方の企業が開発する、陸路、空路を駆使し、また人と企業のための未来の交通網を構築する技術について議論したいと思います。

プログラム

15:30　受付開始・ネットワーキング

16:00　開会・挨拶
16:20　基調講演
16:45　パネルディスカッション I

17:30　ネットワーキング・休憩

17:45　パネルディスカッション II
18:30　質疑応答
18:50　閉会の言葉
19:00　ネットワーキング・レセプション

21:00　終了

登壇者

挨拶の言葉

• ゲアハルト・ヴィースホイ（DJW理事長）
• 柳秀直（ドイツ駐箚特命全権大使）- ビデオメッセージ
• ヨハネス・シュパッツ（パナソニックインダストリーヨーロッパ社長）

基調講演

• Prof. Dr. トーマス・オートレップ（CiS Forschungsinstitut für Mikrosensorik 事務所長）

パネルディスカッション

• ペーター・ザイラー（Deutsche Gesellschaft für Internationale Zusammenarbeit (GIZ) International Smart Cities Network プロジェクト「Cities」リーダー）
• マーク・シンドラー（Ottobahn 社長）
• ガブリエレ・ゼミーノ（TUM Hyperloop プロジェクトリーダー）
• ミヒャエル・シュタイン（Lilium ネットワーク・ディベロップメント・マネージャー）
• 谷口濯也（ダイナミックマッププラットフォームヨーロッパ　ディレクター）
• アレクサンダー・シュルツ＝シュトルツ（パナソニックインダストリーヨーロッパ Innovation & Collboration ディレクター）

使用言語

英語

参加費

DJW会員：無料

DJW非会員：一名につき40ユーロ（この機会に是非入会をご検討ください）

お問合せ

ご不明の点についてはご遠慮なくご照会ください。

日独産業協会（DJW）
事務局長　アンネ・ポムゼル
events@djw.de

Impressions DJW Symposium (Ottobrunn | Online, 25.05.2023)

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