DJWイベント

「今後のグローバル化と世界の自由貿易 - 日本とドイツの立ち位置」

DJWシンポジウム 2020 オンライン

コロナ禍・米中貿易摩擦の最中での世界経済に目を向ける。

本イベントは終了しました。

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2020-10-20, 10:00 - 11:30 (MESZ)

17:00 - 18:30(日本時間)

イベント参加へのリンクはお申込み受付後にお送りします。

2020年は、これまで当然、かつゆるぎないものと思われてきた世界経済の構造に疑問符が付され、新たな見直しが必要となった年でした。近年激化する米中間貿易摩擦を主とする保護貿易主義による世界交易の停滞、BREXIT、ロシアの対外政策等の要因による地政学的に不安定な状況と危機感等はこれまでも認識されておりました。その一方で、コロナによる世界経済への甚大なる被害やグローバルサプライチェーンへの影響、WTOの事実上の機能不全等、今年になって新たに浮上した新しい根本的課題も明らかとなってきました。

このような状況下で、世界中の各国が変革を迫られており、より一層の緊密な国際協力と経済の安定化はこれまで以上に喫緊の課題とされています。日本・EU経済連携協定(EPA)により自由貿易の牽引役としての立場にある日独両国が世界においてどのような位置づけにあるか、あるいは今後どのような立ち位置を保つべきか、そして何よりも両国が民主主義・自由主義を基盤として世界の中でどのような役割を果たすべきであるのか、どのようなシナリオが描けるかということについて本シンポジウムで議論していきたいと考えております。

講演者

庄司 克宏(慶應義塾大学大学院法務研究科 教授  専門分野:EUの法制度および政策、それに関わるプロセス)

庄司克宏氏は、慶應義塾大学法務研究科ジャン・モネ・チェア教授であり、ジャン・モネ・EU研究センター所長を務める。専門はEUの法制度及び政策、それに関わる政治プロセス。庄司氏は慶應義塾大学法学研究科修士課程を修了後、同博士課程単位取得退学、1995年10月から1996年3月までケンブリッジ大学客員研究員を務め、さらに2001年2月から3月にかけ欧州大学院客員研究員として在外研究勤務。1995年から現在に至るまで日本EU学会理事、さらに2006年11月から2009年3月まで日本EU学会理事長を務める。2009年4月から2010年3月まで外務省の日EU将来関係有識者委員会委員としても活躍した経験をもつ。

Dr. rer. pol. ハンス・ギュンター・ヒルパート(アジア研究グループ長 科学政策財団

ハンス・ギュンター・ヒルパート氏は、シンクタンクとしてドイツの外交及び安全保障政策に関して連邦議会ならびに連邦政府の政策提言や協議を行う独立学術機関「科学政策財団(SWP)」のアジア研究グループのグループ長を務める。1979年から81年までディリンガー・ヒュッテにて産業取引事務員の専門職業訓練を受けた後、ザールラント大学にて国民経済学を専攻(1987年修了)し、1987年ベルリン自由大学にて東アジア経済統合関する研究で博士号を取得。1987年から89年までドイツ学術交流会(DAAD)の奨学金、1991年には 研究情報基金(FAIR)、さらに1994年から95年にかけて設備投資研究所(RICF)からの奨学金を受ける。SWPに入る前には、1989年から1999年までミュンヘンの ifo 経済研究所、また、1999年から2002年には東京のドイツ日本研究所(DIJ)にて勤務。ヒルパート氏の専門分野は日本・中国・韓国の国内経済と東アジアにおける対外経済・通貨関係。

アジェンダ

  • 17:00 - 開会の挨拶 ゲアハルト・ヴィースホイ、DJW理事長
  • 17:05 - 開会の挨拶 成川 哲夫、DJW副理事長
  • 17:15 - 講演 庄司克宏 教授、慶應義塾大学大学院法務研究科
  • 17:35 - 講演  Dr. rer. pol. ハンス・ギュンター・ヒルパート、アジア研究グループ長 科学政策財団
  • 18:00 - Q & A
  • 18:30 - シンポジウムの終了

司会: アンネ・ポムゼル、DJW事務局長

使用言語

このシンポジウムは、日本語とドイツ語の同時通訳で行われます。

DJW会員の集い

このシンポジウムの後、DJW会員の皆様の集いを引き続きオンラインで開催いたします。この会は、DJWのプロジェクトをご紹介したり、皆様からのアイディアを伺ったり、また会員の皆様の間での情報交換を行っていただく場となっております。皆様にお会いできますことを楽しみにしております。

Professor Katsuhiro Shoji Professor Katsuhiro Shoji
Dr. Hanns Günther Hilpert Dr. Hanns Günther Hilpert

協賛会員