この成功をもって新たな年を突き進む

DJW事務局長アンネ・ポムゼルより

2022-01-17, 12:25

2021年は、私が事務局長として初めて1年間を通して当協会を率いた年であり、多様な対話、多くのアイデア、将来に繋がる歩みに満ちた12カ月間でした。4人のチームメンバーと共に、私たちは視野を広げ、不明瞭と思われた道を勇気を持って切り開いてきました。個々の成果を検証し、2022年の計画に向けて埋め込んでいくのに充分な基盤はあります。例年通り、年次会員総会(2022年5月9日、是非皆様のカレンダーにご予定ください!)で詳細な活動報告をさせて頂く予定ですので、いつも通り、期待してお待ちください。

全ての組織、人々と同じく、当協会、そして2021年の私たちの活動も新型コロナ感染の影響を少なからず受けました。特に、対面式のイベントが極度に制限されたため、皆様と顔を合わせ、個人的な交流を深め、新しいネットワーク・パートナーと知り合う機会が非常に少なく、各種イベント開催会場の場を活用してお茶をしながら、偶然の会話から導き出されるような「付随的なアイデア」を生み出す場がなかったことは大きな痛手でした。この経験を踏まえ、今では私たちは先を見据えて、状況がどうあれ何とか切り抜けられるチームになったと思っております。どうすれば私たちの考えをそれでも幅広に、なるべく障壁なく、関係者全員にとって付加価値をもたらすようご提案出来るかをチームで考えてきました。その結果、オンラインを活用し、最良と思うアイデアを実現してきたつもりです。この点について、是非以下をご覧ください。

会員様向けサービス

DJW Networking Hubにより、2021年夏、長い間計画されていた企画がオンライン化され、デジタル空間にて参加の皆様を繋いで実施できるようになりました。このプラットフォームにご参加の会員の皆様全員にマーカー(「タグ」)をつけ、その所在地(「デュッセルドルフ」「ミュンヘン」「東京」など)や専門分野(「キャリア」「法律」「市場開拓」など)のキーワードを参考に、お互いに直接コンタクトが取れるようになっております。プラットフォーム上では、情報を共有したり、意見を話し合ったり、種々のミーティングを開催することが可能ですので、お気軽に覗いていただき、是非積極的にご活用ください。

また、2021年は、私たちが長年にわたって小さな宝物を収集するように集めてきた様々な情報を、ウェブサイト上で体系的に公開した「インフォメーションマッピング」が誕生した年でもありました。現在、3つのマッピングがすでに公開されており、日独両国の経済・ビジネス、学術、政治の分野で活躍する機関や、ドイツと日本でのキャリアパスの概要、そして会員の皆様を所在地別にリストアップし示しております。その他のマップも現在計画中であり、例えばドイツにおける日本企業の活動状況を掲載した「ビジネスアトラス」を制作中です。別な切り口のインフォメーションマッピングのアイデアがございましたら、是非お気軽にご提案ください

また、当協会の毎月デジタルベースで配信されるニュースレターでは、当協会からのお知らせや、理事長ゲアハルト・ヴィースホイによる日独関係の現状について考察したコラムを掲載しています。

ちなみに、ニュースレターは配信された後、当協会のウェブ上のインフォメーションプールでもご覧頂けます。 また、インフォメーションプールには、会員から寄せられた数多くお知らせやイベントのスピーカーや奨学金、その他プログラム募集情報、ネットワーキングのアイデアなどがまとめられており、2021年だけでも80件以上の新着情報を記録しています。キャリアパスに関しましては、ジョブプールも100件近い新規求人があり、引き続き皆様のご愛顧を得られるサービスの一つとなっています。

デジタル空間上での情報配信について語る際に、ソーシャルメディアを外すことはできないテーマです。FacebookLinkedInYouTubeとすでに多くのチャンネルより情報配信を行ってきましたが、2021年には一段階ギアを上げTwitterでもアカウントデビューを果たしました!Twitterチャンネルは、日本語を中心に配信していきますが、こちらもすでにリツイートや「いいね!」、コメントを積極的に行っております。#WeAreDJW

イベント

リアル、バーチャルを問わず、イベントなしのDJWとは一体何なのでしょうか?2021年には、DJW「Spot On!」と「Socializing」の2つの新しい企画をスタートさせました。この両イベントによって、対話と意見形成、疑問とさらなる思考、つまり対等かつ長期的な交流に向けた基盤を形成してゆきます。「Spot On!」シリーズのスタートとして、日本とドイツで行われた2021年の選挙、また、緊迫する日中関係を世界という文脈からテーマとして取り上げ議論しました。イベントを見逃してしまった、そんな皆様。どちらのビデオも当協会ホームページのデジタル回顧録でご覧頂けます。2022年に向けて、私たちはすでに更なるアイデアによるコンテンツ追求を開始しています。もちろん皆様からの更なる提案も心よりお待ちしています。

もう一つ、2021年の誇れる成果は、ワーキンググループスクワッドがますます活発になり、エキサイティングなテーマに関する数多くのイベントや議論の場を独自に提供していることです。こうして、DJWの更なる発展に向けて多くの会員の皆様により積極的にご参加いただき、インフラを開放し、優れたアイデアを支援するという、既に2019年に設定した中間目標を達成しています。そして、この主体的・自律的な協働こそが、私たちDJWの特徴であり、プラットフォームやネットワークとしての価値なのです。

また、講演、スピーチ、司会、会員やパートナーの皆様ご企画のイベントのサポートなどにより、イベント活動を締めくくることができました。

冒頭で述べたように、確かに、あらゆる形態のデジタル交流は明らかにメリットをもたらし(例えば、移動コスト、時間の節約等)、今後も日独両国間の対話を形成する上で確たる位置を占め続けることでしょう。しかし、これは対面での交流に取って代わるものではありません。人との交流を維持するためには、直接顔を合わせ話すことが不可欠なのです。そんな思いで、皆さんと一緒に対面式でのイベント実現に向け、注意深く一歩を踏み出していきたいと思います。2019年、ウェビナーがまだ絶対的未知の領域であり、デジタル空間が究極のイベント実施のゴールそのものと考えられていた頃、こんな風に世の中が進歩していくなんて誰が考えたものでしょうか?

財務・内部手続きについて

私たちが提供するコンテンツは、外部にインパクトを与え、認知度を向上させるための構成要素である一方、数字を記録することは、当然ながらやや地味なものではあります。それでいて、なくてはならない必要不可欠なことであるのは間違いありません。それでも、2021年には最大限の注力を行い、督促や請求の回数を増やし、データベースを充実させた結果、2020年と比較して大幅に未収残高を減らすことができました。デジタル化は経理にも及んでおり、今ではほとんどペーパーレスで無駄のない効率的な管理を実現しています。

会員データ/連絡先に関しまして、会員の皆様には、連絡先が変更になった場合、速やかに当協会事務局宛にご連絡頂きますよう改めてお願い申し上げます。

最後の報告としまして、ほぼ1年にわたる準備と実行の期間を経て、2022年、私たちは当協会定款の改定に着手しました。

 

DJWを皆様と共に発展させ、二国間交流のアイデアを深め、日独友好の道を歩んでいくことは、私にとって大きな喜びです。上述のように、私たちの前には素晴らしい道が開けているのですから、積極的かつ勇気をもって進んでいきたいと思っております。アイデアには事欠きません。種々のデジタル化や自動化は、新しい年においてもさらにまた進めてゆく所存でございます。

チャレンジによって2022年が、私たち全員が自由に使える手段と力を駆使して引き続き両国の架け橋を築き上げられる、そんなエキサイティングな年になると確信しています。

引き続き共に歩み続けましょう。

DJW事務局長
アンネ・ポムゼル

アンネ・ポムゼル(DJW事務局長) アンネ・ポムゼル(DJW事務局長)
アンネ・ポムゼル
DJW事務局長
director@djw.de
http://www.djw.de
アンネ・ポムゼル
DJW事務局長
director@djw.de
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