コラム（2022年7月）

当協会の評判は、まさしくその会員の行動状況によって規定されます。 そこで、私たちは、共通の価値観と考え方をさらに強固にすることを目的として、本年5月の会員総会において行動規範を発表しました。倫理行動規範は、私たちが自主的に選択した行動規範で構成され、日独産業協会としての活動の指針として位置付けられています。

行動規範というアイデア

特に、これまで当然のことと見做されてきた国際協力のあり方がいよいよ疑問視され、国家間の理解不足が再び拡大していると思われる時代には、個人的な対話を求め、共通の基盤を見つけ、それを強化することが重要となります。そして、当協会はまさにそれに貢献しているのです。

なぜなら、私たち日独産業協会の会員は、協会内での積極的かつ自発的な取り組みを通じて日独の二国間交流を、特に経済問題を中心に促進するという共通の目標を持っているからです。そのためには、倫理的なガイドラインが必要です。従って、会員全員がこの原則に従って行動することが求められます。

同時に、両国の社会的なニーズや需要にも応えていきたいと考えています。持続可能な環境保全、法規制・透明性の遵守および信頼と相互尊重は-私たちの活動の重要な柱です。もちろん、行動規範においてはドイツと日本の各々の文化的・法的な独自性も考慮しています。そのため、日独産業協会として、透明性、公平性、誠実性、事実に基づく情報伝達の原則に基づき、価値ある利益代表を追求すると同時に、あらゆる形態の差別から距離を置いています。

行動規範の設置と実現

それゆえ、私たちは日独両国の会員、ネットワークに繋がる友人、その他様々な関係の方々が対等に対話し、交流するためのプラットフォームを提供します。個人的な利益よりも、原則の遵守、適切な行動、プロフェッショナリズム、会員の利益を優先させます。この行動規範によって、私たちは将来に向けた体制を整え、それによって当協会においての皆様の協力関係をさらに深めていくことができると確信しています。