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個性豊かな高級ドイツワイン

アドラー有限会社代表取締役社長 ロルフ・アドラー

本稿は2016年第4号DJWニュースレターに掲載されたものです。

2016-10-17, 10:29

ドイツには102,439ヘクタールのぶどう畑があり、そのうち65%では白ワイン用、35%では赤ワイン用のぶどうが栽培されています。ほとんどの栽培地域は、冷涼ないしは温暖な大陸性気候に位置し、収穫量は年によって異なります。 

白ワイン用のぶどう品種では、リースリングが35,2%と最も多く、その他にもヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、ジルヴァーナー、シャルドネ等が栽培されています。赤ワイン用のぶどうではドルンフェルダー、ポルトギーザートに加え、シュペートブルグンダーが圧倒的に多く栽培されています。なおドイツのシュペートブルグンダー栽培面積は11,733ヘクタールで、世界第3位です。 

ドイツワインといえば特にリースリングが有名ですが、それらはほとんど辛口ワイン用に栽培されています。それは、グローセ・ラーゲ(特級畑)と呼ばれるクラス区分の畑(急斜面であることが多い)において手作業で生産される最上級の辛口ワインにのみに与えられる格付け「グローセス・ゲヴェックス」を得たワインにも同様のことがいえます。リースリングワインのアロマは産地と収穫年度によって異なり、りんごや柑橘類から、花の香り、熟れた桃を感じさせるフルーティなものまで様々です。 

高品質かつ産地により特色が異なるという点が、ドイツワインのユニークさでしょう。加えて、自然のみならずワインにも利益をもたらすよう、より一層の手間隙をかけエコロジカルなぶどう栽培・ワイン醸造に取り組むワイナリーの数も増加の一途を辿っています。 

日本市場は世界各国の高級製品に対する関心が非常に高く、注目すべき成長のチャンスがあります。日本人は食を大切にすることで知られ、日本国内には世界最多となる32軒の三つ星レストランが存在します。日本のワイン輸入量はここ数年で76%上昇しました。しかしながら日本の輸入ワイン市場におけるドイツワインのシェアは1.18%で、第9位に止まっています。程よい酸 味がありフレッシュな味わいのドイツワインは食材の味を活かした和食、そして香草やスパイスを使ったアジア料理との相性が非常に良いといわれており、ドイツワインにとっても有望な市場となるのではないでしょうか。 

当社はエンジニアリング分野におけるコンサルティングおよびプロジェクトマネージメントをコアビジネスとする一方で、名高いワイナリーが製造するドイツ高級ワインの輸出業務も手掛けています。ドイツワインの生産・醸造に関し長年にわたる経験を持つ神戸在住の日本人エキスパートをパートナーとし、今後もドイツワインの魅力を日本の皆様に伝えていきたいと考えております。 

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アドラー有限会社
代表取締役社長 ロルフ・アドラー
natsuko.nakanishi@adler-gmbh.com
www.adler-gmbh.com
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